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言葉の力~祝詞(のりと)と万葉集~

23日の木曜日は、国語未来塾は お休みでした。
国語未来塾の塾長は、岡山へ出張。
この日は「万葉人」として、神主のみなさんの研修会にて
万葉集を歌ってきました。
万葉母さんこと、塾長の 古くからの友人が
今、岡山の神主さんたちの会の事務局をしていて
お声をかけてくれたのです。

毎日「祝詞」をあげていらっしゃる、神主さんたちに
何をお伝えすればいいのか、お話をいただいた夏ごろから
ずっと考えていました。

神代より 言い伝(つ)て 来(く)らく
そらみつ 大和の国は 皇神(すめかみ)の厳(いつく)しき国
言霊(ことだま)の 幸(さき)はふ 国と 語り継ぎ 言ひ継がいけり・・・

(万葉集894番歌 山上憶良)

ずう~と、ず~っつと前の 神様の時代から
この偉大な大和のくには、 神様が恐れ多くも鎮座していらっしゃり
また、言葉の持つパワ~がますます人々を幸せにしてくれる国と、
語り継がれてきているのだよ~。

アメリカの文学者のリービ英雄さんは、
「この歌こそ、私を日本へと導いてくれた。自分の国をほめるとき
○○が豊富だ、○○の景色が美しい…とは言うが
言葉の持つ力が、人々を幸せにしてくれるんだ。などと自慢する国はない!」
と、熱く語っています。

神主さんは、日々、祝詞をあげていらっしゃいます。
「祝詞」とは、まさしく「予祝(よしゅく)」。
望ましい状況を予め歌ってお祝いし、
望ましい理想の状態をぐいっと引き寄せるのです。

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1300年前から、変わらず「神言(かむごと)」を 人々に伝えるのを
仕事としている神主部(かむぬし)さん。万葉の「言の葉」たちとも
愛称は抜群で ストンと 腑に落ちる様子が、手に取るようにわかりこちらまで
お福分けをいただきました。

経営者のみなさんにも
幼稚園のPTAの総会でも
新学期を前に 期待に胸を膨らませる子供たちにも
ぜひとも この国が 大切に、大切に 紡いできた歌うたを
味わってもらいたいです。

全国、どこでも出張講演いたしますので、お気軽に問い合わせ下さいね。



by kokugomirai | 2017-03-24 00:01 | 万葉ライブ&トーク | Comments(0)